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私の「新世界」より

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2024年9月6日

ライター写真

大羽 美菜子

ピアノ・歴史鍵盤楽器奏者

目次

同志としてのオイリュトミスト

今回、にもプロジェクトでドボルザークの「新世界より」をピアノでオイリュトミストの皆様と練習をご一緒させていただいて参りました大羽美菜子と申します。

オイリュトミーとはヨーロッパに留学中にご縁があり、伴奏のお仕事を20年以上続けております。

音楽家が内的にその作品から作曲家の魂や感情を楽譜から体験して演奏をすることと同じように、オイリュトミストは目に見える歌として表現しており、私にとっては同じ道を行く同志のような存在です。

プロジェクトの始まりに

さてこのプロジェクトを立ち上げられたオイリュトミストの小林裕子さんが2020年のとある日に
「日本でオーケストラトのオイリュトミーを企画しようと思っています!」といつもの心の中から笑みこぼれるお顔で私に言われました。
私も「それはとても素晴らしい企画ですね!オイリュトミーの伴奏はピアノ以外の楽器でされる機会があまりないですものね、しかもオーケストラの曲となると大編成なので色々なオイリュトミストの方々が一緒に大アンサンブルで舞台を創れますもの!」とお答えしたのは、遠い昔でもあり昨日のような気もいたします。

10本の指でオーケストラ総譜に向かう

その時、オーケストラの曲「新世界より」=ピアノ入っていない
のような肯定式が私の頭にポッと浮かんでいたので、裕子さんに「こちらが1楽章のピアノ版です」と楽譜を手渡された時にはびっくりいたしました。

そして「オーケストラの総譜はこちらになります。管楽器など移調して読むのは大変かと思いますが、それぞれのオイリュトミストが各楽器パートを受け持つので、各パートだけとり出して練習することもあると思いますのでどうぞ宜しくお願いいたします!」のお言葉に、

(そうかまずはピアノで練習を始められるのね。どうしよう、10本の指で皆さんが受け持つパートをできる限り弾かないと!!)との責任感と、子供の頃から好きだった「新世界より」をピアノで弾ける嬉しさより、その日からオーケストラの総譜とピアノ版と睨みっこの日々が始まりました。

オイリュトミー伴奏家としての想い

ピアノ版はメロディーと和声は主に書いてありますが、無理なく弾けるように簡略化されていましたので、オイリュトミストの皆様がなるべくご自分のパートを聴けるように、オーケストラ伴奏で動かれる時にパニックにならないように、それだけを願って、色々な音を書き足して弾いて練習に臨みました。

ピアノとの練習では皆様がピアノの音からご自分の楽器のパートや音色を内的な耳で聴いて動いてくださり、少しずつ他のパートの楽器の動きも感じて動かれていくのを見て勇気付けられ、それが私の励みになりました。

その後ピアノの連弾版を友人を通して入手でき、それを元に篠原桃子さんと金子佳代子さんがまたそれをオリジナルに近く準備してくださり今までの公演はもちろん、福岡公演でもオイリュトミーと一体となって演奏してくださります。

バトンを渡し合った舞台に感謝を込めて

このようにバトンを渡し合いながら、ピアノソロでの練習、ピアノにオーケストラの一部楽器を少し交えての練習、ピアノ連弾での練習や公演、それにまた指揮者の三澤先生がご一緒してくださっての練習、そしてオーケストラとの公演というように歩んでもう少しで最終ゴールが目の前となりました。

結果より、その過程の道のりがかけがえのない経験だということや様々な人々との出会い、どなたのお力がなしでは創ることができなかった舞台を観ることができたことに私はとても感動を覚えています。

この奇蹟が可能となった小林裕子さんのオイリュトミーへの信念、愛、監督としてのお力、そしてそれを支え続けてきた同志の方々に心からの感謝を込めて、
福岡公演も心から応援しております。

2024年9月 にもオイリュトミープロジェクト福岡公演に寄せて

ライター写真

大羽 美菜子

ピアノ・歴史鍵盤楽器奏者

ピアノ・歴史鍵盤楽器奏者。
ドイツ、オランダの音大にて古楽から学ぶ。
在学中にデンハーグオイリュトミーアカデミーのピアノ伴奏を10年間務める。
帰国後もオイリュトミーのピアノ伴奏を続けている。

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