「身体造形思考ノート」より A=432Hz(ヘルツ)について
- オイリュトミー
- 440Hz(ヘルツ)
- 432Hz(ヘルツ)
- 脈拍
- 呼吸
2024年9月1日
宇佐美 陽一
オイリュトミスト
目次
432Hz(ヘルツ)から感じられるもの
現在では一般的にA=440とされています。音の振動数のことです。A音、つまりラの音が決まっています。432はかなり低いです。このラの音から5度低いレの音は計算上では432x1/3=144となります。その1/2は、72、つまり平常の人間の脈拍数となります。
もしかしたら、432Hzに調律された楽器から聞こえてくる音楽は人間の耳にとても有機的に感じられるのではないでしょうか。
社会の変化と高音化
440Hzが国際的基準となったのは1953年のこと。戦後ですね。この年に生まれた僕は440Hzにどっぷりと漬って音楽をしてきました。聴いてきました。最近知ったのですが、日本のオーケストラはA=442で統一しているそうです。昔、指揮者カラヤンのもとでのドイツ・ベルリンフィルは444Hzだったらしいーそれ以上にあげるとヴァイオリンが壊れてしまう、そのギリギリまで、あげていたそうです。
この高音化の傾向はどこからくるのでしょう?
人間社会基盤がより人工的・機械化していった時代、人間は有機農業から農薬に頼る農業へと向かい、大地を貧しくしてきました。土を硬くしてきました。432Hzに戻すことは、音・音楽がもう一度、ふくよかになるということ。つまり、A=432Hz(ヘルツ)では、人の耳がより有機的空間で育まれていくので、新たに創造される音楽がより豊かになっていくはずです。
「掌からエネルギーが出ていく」感覚
オイリュトミーをしているときに自分身体に起こる体感で、「掌からエネルギーが出ていく」というのが、あります。この身体造形思考では、ぜひ言及していきたいと思っている次第です。二足歩行の時に足からやはり呼吸するようにエネルギーが出入りしている体感があります。オイリュトミーは実に面白い身体表現です。
掌の呼吸
ところでなぜ、432Hzと、掌のエネルギー呼吸が関係あるのでしょう。
ギリシア時代の頃は人間の音楽は、天から下降していたそうです。今の音階・ディアトニックではなく、つまり、地上から、天に向かって上昇してなかったのです。上のD音から下のD音までの下降する音階だったそうです。音楽の神様アポロンの奏でる竪琴(ライア)は、そんなドリア旋法で響かれたものらしいです。
この写真は僕がちょうど(440Hzで)音楽のオイリュトミーしているときのものです。(ラベルのピアノ曲「悲しい鳥」でした。)こんな時に僕の体感が、先ほどの掌の呼吸はとても明確なのです。出ているエネルギーは写真には写っていませんですが・・・。
そして、おそらくグレゴリア聖歌の時代は432Hzだったのでしょう。気持ちがゆったりしますね。
2024年9月 にもオイリュトミープロジェクト福岡公演に寄せて